三峯神社奥宮へ。何処からか?突然、目の前に現れた夢先案内人。
三峯神社の奥宮。行かれたことあるありますか?
三峯神社奥宮へ行かれる際は、参拝時間を含めると往復で120分は必要だと考えておくべきです。
参拝者達よりも登山者達の間での方が人気な奥宮までの登山道は多少の登山の心得が必要となります。
そのくらい険しい道のりです。
5月にならないと山開きもされず、参道はわからなくなります。
実は、3月の下旬に奥宮を訪ねた時の話をします。
不思議な体験がおこる場所では有名ですが、これからのお話をみなさんはどう思われるのでしょうか?
3月も終わりに近づき、暖かい日がつづいていたのにその日の前日は、関東でも雪が降りそうな寒い日でした。
突然、三峯神社に行こうという友達。初めて奥宮にいってみようか?と。
三峯神社は大好きですし、奥宮には行ってみたかったので、早朝から向かいました。
三峯神社の山開きは5月です。奥宮に向かう参道は登山客しかいません。
それなのに、私たちは街を普通に歩く格好で来てしまいました。
参道へ向かう鳥居をくぐると、雪の上に足跡が。この足跡をたどって行こう。
歩くこと30分か40分。ついに足跡が無くなりました。というより、引き返したように足跡が。
歩き疲れ、寒さと不安で立ち尽くしていたところでした。
すると、後ろから声が聞こえました。振り返ると、登山の格好をした男性が二人近づいてきました。
「この先は何があるんですか?」
「神社の奥宮があるんですが、雪がすごくて道がわからないんです。」
「有名な神社なんですか?自分たちは山を降りたらバスの時間をかなり待つので行ってみてもいいですか?」
「道がわからないし、足を踏み外すと崖から落ちるほど危険な道ですよ。大丈夫ですか?」
「それでは自分たちが先を歩いて道をつくりますね。」
「わかりました。ついていきます。」
そんなやり取りをしながら、ひたすら登っていきました。
彼らは東京の大学生だということです。
この先には何があるのかと訪ねていたのに、どんどん進んでいき、奥宮に着きました。
彼らも参拝をし、バスの時間がと言いながら去っていきました。
奥宮に行く時には、参道から山犬(オオカミ)さんが一人に一匹ずつ道案内についてくるいいます。
5メートル進んでは振り返り、ついてきてくれます。多くの人がその気配を感じることができるそうです。
そして、奥宮へいくことが無理だと判断される人には、途中で引き返すように促してくれるともいいます。
今回の出来事はまさに、山犬(オオカミ)さんが、人の形をして現れた、夢先案内人になってくれたと思っています。